「ふるさとCM大賞」最終審査会が12月3日に長野市内で開催され、南箕輪村の「可愛(かわい)いこには旅をさせよ 南箕輪村ふりまんどチーム」が県知事賞を受賞した。主催は長野朝日放送。
県内の市町村が30秒のCMを制作し、ふるさとの魅力をPRする「ふるさとCM大賞」。23回目の今年は県内41市町村から72作品が寄せられ、一次審査を通過した18作品が最終審査会に登場。作品の発表に加え各市町村のふるさと自慢の時間も設けられた。
南箕輪村のCMを制作した南箕輪村地域おこし協力隊の内田元也さんは昨年4月、東京から南箕輪村へ移住。大きな稲わらの束に火をつけ、子どもたちが火のついた稲わらを振り回しながら先祖の送り迎えを行う南箕輪村のお盆の風習「振り万灯」に興味を持ちCMの題材にした。
内田さんは「子どもたちが火のついた大きな稲わらを振り回すことへのワクワクと不安の表情が見えたのが印象的だった。周りの大人からの声がけの中、緊張しながらもやり切った後のうれしそうな表情は、タイトルの『可愛いこには旅をさせよ』につながった」と話す。
県知事賞は優秀賞の一つで、制作したCMは県内で年間50回、放送される。内田さんは「地方には魅力的な文化があるが人に知ってもらう機会が少ない。振り万灯も今まで映像として残している記録がなかったので今回制作したCMが放送してもらえるのはうれしい。多くの人に見てほしい」と呼びかける。