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辰野町・旧小野図書館が民間運営「むらとしょ」へ 再生途中の施設お披露目

goodhoodの鈴木雄洋社長(左)

goodhoodの鈴木雄洋社長(左)

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 旧小野図書館(辰野町小野)の「再生途中」の施設を地域にお披露目するイベント「むらとしょ プレプレオープンデー」が10月25日に開催される。

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 2020年4月から休館し、2021年12月に閉館した同施設は、地方公共団体が所有する10億円未満の小規模な遊休不動産(廃校、空き古民家など)を対象に、民間資金等活用事業手法を活用して民間事業者に運営を委託し、地域課題の解決やエリア価値の向上を図る取り組みの「スモールセッション型PFI」を採用。同町に拠点を置くまちづくり会社「doodhood(グッドフッド)」が再生に取り組んでいる。

 goodhood社長の鈴木雄洋さんは「全額民間資金での改修・運営を行っていくのは全国的にもまだ事例が少ない。建物は公共施設だが運営は民間が行う、委託とは違う形での民間運営なので、地域の方に愛されてきた旧小野図書館がどんな場所として生まれ変わるのか、どう使えるのかなどを地域の方にお披露目する機会を持ちたいと、今回のイベントを企画した」と話す。旧小野図書館の地域の愛称が「むらとしょ」だったこともあり、新施設の正式名称に採用した。

 当日13時からはトークイベント「むらとしょ」を開催。goodhoodの鈴木さんと松田陽多さん、同町地域おこし協力隊員の合田百恵さんがスピーカーとなり、むらとしょ各フロアの紹介や利用方法・楽しみ方などについて話す。14時30分からはプロの絵本作家「ぬまのうまき」さんを迎え、色鉛筆やクレヨンの使い方を実演しながら参加者も楽しめる「ぬりえイベント」を用意。絵本の読み聞かせやサイン会に加え、ぬまのうさんの原画も展示する。

 各フロアの見学も自由に行うことができ、doodhoodが運営する貸本棚、学習スペース、キッズコーナーを設ける「オープンスペース」や、同町在住の絵本作家の「ギャラリースペース」、「書店兼出版社のオフィス」を兼ねたフロア、「私設図書館」などの準備の様子を見ることができる。

 鈴木さんは「誰もが気軽に利用できる民間運営の拠点としていきたい。今回はプレプレオープンとしてお披露目の機会を持つが、今後は、12月にプレオープンを経て来春のグランドオープンを目指している。大人も子どもも楽しめるコンテンツを用意しているので、気軽に足を運んでもらえたら」と話す。

 開催時間は9時~17時。見学自由。ぬりえイベントは要予約(TEL 090-4602-8908)。

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