
大芝高原・味工房(南箕輪村)で10月4日、農業女子による絵本の読み聞かせ会が開かれる。読み手は「さっちゃん農園」を営む下島幸恵さん。
紹介するのは、全国の農業女子が発信する「アグリバトンプロジェクト」で制作された絵本「あさごはんのたね」。主人公のひなたくんの問いかけをきっかけに、畑の妖精「はたぽん」が子どもたちを畑や農家に案内していく物語。農業の魅力を分かりやすく描き、次世代へ「農業って楽しい」という思いを届ける内容になっているという。
同プロジェクトは、将来の夢として「農業」を挙げる子どもがほとんどいない現状に危機感を抱いた農業女子たちが立ち上げたもので、5年前に絵本を制作。農産物直売所で読み聞かせをしたいと考えていたところ、全国農林水産物直売サミットが今年は長野県で開催されることを契機に、大芝高原の農産物直売所での実施が決まったという。
下島さんは「私自身、子どもと畑で触れ合う時間の大切さを感じてきた。農業は世代を超えて関われる仕事。読み聞かせを通じて、農業の楽しさを知ってもらえたら」と話す。当日は同農園の野菜パウダー「畑のpalette(パレット)」と、野菜パウダーを使ったマカロンも販売予定。「規格外野菜を粉末に加工し、多世代が手軽に野菜を取れるよう商品を企画した。マカロンと共に野菜の鮮やかな色も楽しんでもらい、会話のきっかけになれば」と下島さん。
開催時間は、11時~11時45分、14時~14時45分。入場無料。予約不要。