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伊那の獣医師、ドッグラン開設へ 愛犬家たちと協力しDIYで整備進める

柏原さんが毎週開催する散歩の参加者たち。ドッグランDIYのサポートも行ってくれるという

柏原さんが毎週開催する散歩の参加者たち。ドッグランDIYのサポートも行ってくれるという

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 竜東動物病院(伊那市境)の院長で獣医師の柏原誠也さんが現在、10月のドッグラン開業に向け準備を進めている。

フェンスを建てるために掘削を行う

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 柏原さんが「病院スタッフの愛犬を勤務中に遊ばせられる場所を作りたい」と思い付いたのがきっかけとなり始まった同プロジェクト。病院裏の空き地1000平方メートルを借りることができ、いろいろと模索する中で「どうせやるなら犬と人が集まる場所にしたい」と、愛犬家が使えるドッグランを作ることにしたという。

 柏原さんは「SNSでドッグランを作ることやコミュニティーを作りたいと声を上げたところ、共感してくれた愛犬家たちが集まってくれ、今では週1回、50人くらいが集まる『お散歩会』も開いている。ドッグランの建設も、コミュニティーの愛犬家たちが休日の朝5時から9時まで、石拾いや、芝生を生やすための土作りを手伝ってくれる」と話す。

 5月初旬に木材を購入することから始まり、「フェンスを建てるための基礎工事なども全て自分たちで調べながらやっている」と柏原さん。「全てが初めてのことばかり。フェンスを建てるのにも、手掘りでチャレンジしたが諦め、重機を借りた。やったことがないことばかりなので手探りで進めているが、知識と経験になるので楽しくもある」と話す。スタッフの一人が元大工だったことも分かり、一緒に重機を使い、基礎工事やフェンスの立ち上げに取り組んできたという。知り合いから声をかけてもらい譲り受けたコンテナハウスも自ら解体しに行き、ドッグランに設置する予定だという。

 9月3日には、芝の種をまく作業を終えた。作業に当たるスタッフの岩澤一守(かずま)さんは「今まで作業していく中で石拾いが時間もかかり一番大変だった。ここからコンテナハウスの組み立てや、門、駐車場の整備に入る。オープン後は無料開放していく予定なので、いろいろな人にワンちゃんと楽しんでもらえるよう頑張って完成させたい」と意欲を見せる。

 9月8日からはクラウドファンディングで協力も呼びかける。柏原さんは「想像していたより、いろいろな人が共感してくれ、一緒に作り上げてくれている。オープン前から自分たちの居場所と感じてくれていてありがたい。いずれはこの10倍サイズの『ワンワンランド』、犬の総合施設みたいな場所を作りたいという夢がある。来年の夏には隣の土地も使い、ワンちゃん用のプールもオープンしたい」と意気込みを見せる。

 開業は10月1日を予定。

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