
漫画の聖地として多くの漫画家を輩出した「トキワ荘」を体験できる「トキワ荘再現展示とマンガの部屋」が7月29日、箕輪町郷土博物館(箕輪町松島)で始まった。
町発足70周年記念事業として、同町の交流都市である東京都豊島区内にある「トキワ荘マンガミュージアム」から入り口の門を模したセットを借り受けた。同館のエントランスホール・図書講座室に展示する。段ボールで作られたほぼ原寸大の入り口のセットと門柱の奥には、アナログテレビやちゃぶ台、火鉢などを並べ、トキワ荘の一室を再現した空間が広がる。当時の生活をイメージしながら、トキワ荘に暮らした手塚治虫や藤子不二雄、赤塚不二雄などの漫画家の作品を自由に読むことができる。
同館学芸員の井澤はずきさんは「漫画は今や日本の文化。子どもたちには、畳でくつろぎながら日本を代表する漫画家たちの作品を楽しんでほしい。紙の漫画に触れる機会は少しずつ減ってきている。ページをめくる楽しさも感じてほしい」と話す。
関連イベントとして、8月11日にはトキワ荘の形をした小物入れ「トキワ荘ボックス」(ペーパークラフト)を作るワークショップも開催。9時、11時、13時、15時の全4回。参加費は500円で、各回定員6人。電話と同館で事前申し込みを受け付ける。
開館時間は9時~17時。8月12日・18日は休館。入館無料。8月24日まで。