
地元住民がガイドを務める「E-baikeで巡る信州・伊那谷ガイド付き自転車ツアー」が9月13日、道の駅「信州大芝高原」(南箕輪村)で開催される。
主催は長野伊那谷観光局。2019年から観光地域づくりの一環として「自転車を活用した旅」の提案を、サイクルマップの配布やプロモーション動画の配信で行ってきた。2022年からは3年間かけ、上伊那エリア在住の地元住民らに「自転車ガイド養成講座」を提供。受講を終了したガイドと共に本年度から一般向けにツアーを提供することになったという。
事務局の松村敦史さんは「ガイド養成講座には、自身で自転車世界一周を行ったり、辰野町を拠点に自転車ツアーやまちづくりを提供したりするgrav bicycle(グラバイ・サイクル)代表の小口良平さんを講師に迎え、安全な自転車の乗り方や、ツアー参加者にハンドサインで交通法規を示す方法なども学んできた。昨年は上伊那にある地域資源を終了生が自分たちで抽出し、コースを選定したり、デモツアーを行ったりするなど、本年度のコースを準備してきた」と話す。
9月13日は「食べて知るアカマツの魅力 伝えられてきた自然と暮らし」コース。伊那谷の生活では建物の建材から食品にまで幅広く使われる「アカマツ」をテーマに、製材所に立ち寄ったりアカマツのグルメを楽しんだりしながら自転車でコースを巡る。9月20日と10月18日は「あなたに伝えたい おいしいリンゴができるまで」、10月11日は「おいしいを集めよう ガレットハンティング」をテーマに、それぞれ受講生が考えたコースを自転車で巡る。
松村さんは「ツアーで使うeバイクはスポーツタイプで長時間乗っても疲れない。上伊那は山や坂が多いエリアだが、eバイクはアシストも付くので高低差があってもツアーを楽しめる。それぞれのコースにストーリーがあり、『この場所を見せたい』という上伊那の景色やスポットをガイドが用意する。普段は車で通れない道もコースに入っているので、上伊那の暮らしが分かるようなローカルな魅力も楽しんでもらえたら」と話す。
参加費は1万5,000円(eバイクレンタル代、ランチ、軽食、保険代込み)。参加対象者は身長145センチ以上。服装はハイキングに行くような動きやすい服装を呼びかける。