
不要になった古着や雑貨の回収ボックスが7月18日、「すまいテラスいな」(伊那市荒井)に設置された。
回収ボックスを設置したのは信州大2年の加藤葵さん。秋に信州大農学部(伊那市西箕輪)で開催される「落葉松(からまつ)祭」に向け、学内や地域の交流施設などに回収ボックスの設置を進めているという。加藤さんは「落葉松祭で古着や雑貨をリメークしたものを販売しようと考え、その材料に使う素材は地域から集めたいと考えた」と話す。
「昨年までいた松本では学生団体に所属し、地域の人たちと一緒にイベントを行っていたが、地域の人たちとの交流がとても楽しかった。普通に日々を過ごしているだけでは学生だけのコミュニティーになってしまい地域の人と関わる機会が少ない。学生と地域の人が交わることで新しい何かが生まれるのではないかと考え、学外に設置したかった」と加藤さん。回収した古着などは自らリメークし、落葉松祭では「古着屋Odoru(おどる)」の屋号で出店を予定する。
「すまいテラスいな」オーナーの鈴木孝之さんは「『大学と地域をつなげる』という加藤さんの思いに共感し、協力することにした。店舗のガラス越しに回収ボックスが見えるように設置しているので、気軽に入ってきてもらえれば」と話す。
営業時間は10時~17時。火曜・水曜定休。回収ボックスの設置は8月6日まで。