
ミュージックカフェバー「neu stand.(ニュースタンド)」(辰野町辰野)が6月7日、辰野町にオープンする。
14日・15日に提供するタコスの生地には、そば粉とソバの実や伊那のアカマツ炭(左)とビーツ(右)を入れる
同店を開業するのは2024年5月に長野県箕輪町へ移住した柏木勝さんと妻の薫子さん。飯田市出身の勝さんは地元の南信地域を盛り上げたいと、音楽とマルシェを融合させた「U Know? Market(ユーノーマーケット)」を2023年に飯田市で初開催し、その後も東京や辰野町・諏訪などで開催してきた。勝さんは「もっと多くの方に南信地域を知ってもらいたいと思い、今回、店を開くことにした。拠点があることで輪が広がるきっかけをつくりたい」と話す。
6月7日~15日に辰野町で開催される「信州辰野ほたる祭り」に合わせ、6月7日~13日は店の前で生ソーセージやコーヒー、アルコール飲料を販売する。
14日には、音楽関係の施設運用兼イベントプロデューサーでもある勝さんと交流のあるアーティスト・DJ・ダンサーなど約10人を招きイベントを企画。中でも日本の音楽プロデューサーであり、複数の楽器を演奏できるミュージシャン「マルチ・インストゥルメンタリスト」でジャズ・ヒップホップ・アンビエント・チルアウトの融合に長(た)けたアーティストとして知られる「Uyama Hiroto」さん、日本出身のヒップホップ・ビートメーカー・プロデューサー「BudaMunk(ブダモンク)」さん、日本のビートメーカー・DJ「DJ FUNNEL(DJファンネル)」さんなど、音楽業界で活動するアーティストとイベントを盛り上げる。
15日は店舗の外壁にライブペイントを行う「壁画祭」を企画。グラフィックアーティスト・ペインターで、アディダスとの共同制作をはじめ、さまざまなブランドとコラボし国内外で活動する「WOK22(ウォック22)」さんがライブペイントを披露する。14日・15日両日とも、都内のクラブフードを手がける「ONK sit(オンクシット)」にアドバイスを受け、薫子さんがタコスを作り提供する。生地には、マサ粉というトウモロコシの粉を主原料に長野県産のそば粉とソバの実を入れているのが特徴だという。
薫子さんは「誰かにとっての刺激であり、誰かにとっては癒やしとなるような場所にしていきたい。今後は子どもたちも楽しめるようなイベントなども企画していく。子連れの方でも楽しんでもらえるようにキッズスペースも用意した。皆で楽しんでもらえたら」と話す。勝さんは「縁があり辰野町に店を構え、改装には多くの町民の方がしっくい塗りや重機の搬入など手伝ってくれた。今まで自分がもらってきたものを、今度は自分が与えられるようになりたい。新しく楽しいことに出合えるような場所にしていきたい」と思いを込める。
6月の営業時間は、7日~13日=15時~20時、14日=12時~20時、15日=12時~18時。14日=入場料2,000円・ワンドリンク制(高校生以下無料)、15日=入場無料・ワンドリンク制。7月からの営業時間は12時~21時。火曜~木曜定休。