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伊那西小で「チョウの標本作り」に挑戦 体の特徴や模様を観察

チョウを木の板に固定する

チョウを木の板に固定する

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 児童によるチョウの標本作りが10月11日、伊那西小(伊那市ますみケ丘)で行われた。

岡村さんにチョウの標本作りを学ぶ児童

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 同小学校は2017(平成29)年から校舎の周りの学校林に生息する50種類以上のチョウの観察・学習や、絶滅危惧種の「ミヤマシジミ」の保護活動を行う。学習開始当初は観察できたチョウは約40種類だったが、現在は54種類のチョウの飛来が観察できているという。

 この日、総合学習の一環で3年生14人が保護者と共にチョウの標本作りに挑戦した。講師は上伊那地域の研究者らでつくる「ミヤマシジミ研究会」の幹事、岡村裕さん。児童は学校林で捕まえたチョウや岡村さんが用意したチョウを使い、ピンセットの使い方や針の刺し方を教わりながらチョウの羽を木に固定した。羽の仕組みやチョウの表と裏の柄を観察し、図鑑で名前や生体を調べるなど学習を進めた。

 女子児童は「針をチョウの体に刺すのが怖かった。チョウを平行に固定するのが難しかった」と振り返る。岡村さんは「標本作りを通して物事を深く見る力を養ってほしい。標本が完成したら家族ともじっくり観察してもらえたら」と話す。

 標本のチョウは3週間ほど自然乾燥させてから標本箱に入れて完成する予定。

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