体験型複合施設「くらすわの森」が10月3日、養命酒駒ケ根工場(駒ケ根市赤穂)にオープンした。
養命酒駒ケ根工場の敷地内に建つ「くらすわの森」は、ベーカリー、カフェ、ハム・ソーセージ工房、ショップ、レストラン、「散策の森」で構成する。敷地面積は約13万8000平方メートル。「おいしく」「たのしく」「すこやか」をコンセプトに、「すこやかなくらし」体験を用意する。
「広げる、すこやかなくらしの輪」がコンセプトの円形施設「フォレストリング」は、ハム・ソーセージ工房、ベーカリー、マルシェ、菓子・ジェラート販売などを行う。中心にある森を眺めながら飲食や買い物が楽しめる。ハム・ソーセージ工房ではオリジナルブランド豚肉「信州十四豚(シンシュウジューシーポーク)」を使った、手作りハムやソーセージの販売、ベーカリーでは自家製生地を使ったパンの販売、マルシェでは長野県を中心とした農家直送の旬の野菜、果物、米、キノコ、加工品を販売する。マルシェに隣接する「くらすわの森キッチン」では旬の野菜と信州十四豚を使ったバーベキューを提供する。
オリジナルブランド卵「信州十四卵(シンシュウジューシータマゴ)」を使った菓子や、自家製ジェラートを販売も行う。歴史ある蔵を敷地内に移築し改装したレストランでは、野菜ビュッフェ付きコース、ふすま粉と信州産地粉をブレンドした自家製窯焼きピザなどを販売する。店内のオープンキッチンで調理の過程を見ることもできる。
このほか、約1000冊の本を自由に読める木造二階建ての図書館「森のライブラリー」「散策の森」「みんなの広場」「ウエルカムガーデン」を併設する。
「くらすわ」事業部部長の福盛禎仁さんは「食と体験を通じて、よりよい時間を過ごしてもらいたい。養命酒の理念である『健康』に『くらすわの食』という価値を表現した施設になっている。多くの人に『すこやかなくらし』を体験してもらえたら」と話す。「当施設は現在国内に4カ所ある『くらすわ』ブランドの拠点となる。まずは『くらすわの森』を知っていただけるよう取り組んでいきたい」とも。
営業時間は9時30分~18時。水曜定休。