食べる 買う

伊那に山の見えるカフェ併設店「NIBI」 未利用材や地域の資源に価値を

店舗前で店主の山下さん

店舗前で店主の山下さん

  • 8

  •  

 アパレルとインテリアショップにカフェを併設した「NIBI(ニビ)」(伊那市西箕輪)がオープンして、8月20日で1カ月を迎えた。

ベイクドチーズケーキと紅茶。茶葉の量り売りも行う

[広告]

 7月20日にオープンした同店。敷地面積は155坪、店舗面積は30坪。席数は、店内=20席、テラスとサンルーム合わせて16席。庭と山が見渡せる。一枚板やアパレル雑貨のほか、フェアトレードの紅茶茶葉やコーヒー豆を量り売りで販売する。

 カフェのメニューは、自家焙(ばい)煎の「有機コーヒー」=450円、きび砂糖とアカマツの松ぼっくりシロップを使った「南高梅のクラフトソーダ」=同。スイーツはミルクソルベのほか卵と小麦粉が不使用のケーキを用意する。「ポポーのミルクソルベ」=450円、「ベイクドチーズケーキ」=600円。市内在住の陶芸家・島るり子さんの器で提供する。

 店名の「NIBI」は鈍色の「にび」に由来する。「さびた刃や使えない物という意味」と店主の山下勝彦さん。「新しい物ではなく、昔からあるものを大切にし、未利用材など使えないと思った物に価値を見いだしたい」と話す。植物のアート作品のほか、使われていなかった長野県産の一枚板で店内のテーブルやトレーを制作した。

 アパレル店で経験がある妻の恭子さんは、一点物の服や自らデザインするジュエリーを販売。「アパレルに携わったことで、ワンシーズンで捨ててしまうトレンドを意識した仕組みに違和感を持った。流れを変えたい」と話す。「気に入った物を見つけてもらいたい」とも。プラスチックフリーでごみを出さない営業を目指し、さらしでギフト包装するほか、量り売りでは容器の持参を呼びかける。

 営業時間は11時~18時。土曜・日曜・月曜営業。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース