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伊那に創作料理店「日月屋」 築120年の商業施設「松喜」ににぎわい再び

ランチセットを運ぶ店主の海老原明さん

ランチセットを運ぶ店主の海老原明さん

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 築120年の古民家を改修した商業施設「松喜(しょうき)」(伊那市荒井)に創作料理店「日月屋」がオープンして、10月28日で1カ月がたった。

日替わりランチ「塩麹鶏のジャークチキン」が主菜のプレート

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 店主は伊那市出身の海老原明さん。店名の「日月屋」は明さんの名前に由来しており、「明」の文字を分けて日と月をそれぞれの文字として独立させたという。席数は12席。

 ランチは野菜を中心にした創作料理2種類のプレートから選べ、ビーガンにも対応した旬の野菜を味わえるプレートを用意。発酵調味料を取り入れ、「素材そのもののうまみを引き出すよう工夫する」という。夜は愛知県の事業者から仕入れる「皮」を使った水ギョーザやシューマイなどを看板メニューにオリジナル創作中華料理を、日本酒、焼酎、ワインなどのアルコールと共に提供する。

 ランチメニューは肉や魚をメインにしたプレートと、ビーガンに対応した野菜メインのプレート2種類から選べるランチセット(1,500円)を用意。ドリンクセットは500円追加でコーヒー、ジャスミン茶、ほうじ茶、梅醤番茶、リンゴジュース、クラフトコーラ、クラフトジンジャーエール、クラフトレモンスカッシュ、クラフトレモネードから選べる。カフェメニューは日替わりケーキ(800円~)、ドリンクメニューはドリップコーヒー、ほうじ茶、有機紅茶、台湾ジャスミン茶、梅醤番茶、リンゴジュース(以上550円)、カフェラテ、クラフトコーラ、クラフトジンジャーエール、クラフトレモンスカッシュ、クラフトレモネード(以上600円)、チャイ、エルダーフラワーソーダ、西尾産抹茶オレ、有機黒ごまきな粉オレ、有機ココア(以上650円)、カフェモカ(700円)。

 松喜のオーナー、平賀裕子さんとは「自分が子どもの頃からの長い付き合いで、東京から家族で伊那市に移住したのが平賀さん一家と同じタイミングだった」と振り返る。高校卒業後は愛知県の専門学校で料理を学び、飲食店に勤務しながら、中華料理、ピザ、ビーガン料理など多様なジャンルの料理に触れ、腕を磨いた。「夏も比較的涼しい長野の気候が気に入っていたので、いずれ戻ってくることを想定していた」と海老原さん。平賀さんが通り町商店街で経営する雑貨店「ワイルドツリー」内にあるシェアキッチンで7年前に飲食店を開いていたこともある。その後、オーストラリアにワーキングホリデーで滞在し、オーガニック農園で働いた経験を経て、平賀さんが再生を手がけようとしていた「松喜」を見学し、「この歴史ある趣のある建物を拠点に、たくさんの人が立ち寄れる場所として地域を盛り上げていけたら」と開業への思いが高まったという。

 海老原さんは「老若男女問わず多くの人が楽しめる場所づくりを、『松喜』に入居している他の店と共に目指していきたい」と抱負を語る。

 営業時間は、金曜・土曜=17時30分~22時30分、日曜・月曜=11時~18時(ランチタイム11時~14時、カフェタイム14時30分~18時)。火曜~木曜定休(11月からは火曜も営業)。

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