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宮田村で「アサギマダラフェスティバル」 飲食ブースや体験エリアも新設

アサギマダラ

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 あさぎ色の羽に美しい文様を持つチョウ「アサギマダラ」に親しむ「アサギマダラフェスティバル」が9月21日、アサギマダラの里(宮田村)で開催された。

フジバカマが咲き乱れるアサギマダラの里

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 今年で10回目となった同イベント。自然に親しみながらアサギマダラの生態や環境保全についての認知を高めることを目的に「植物観察講座」「池の生き物観察講座」「蝶(ちょう)の森の蝶講座」「アサギマダラのマーキング講座」を用意し、来場者の関心を集めた。

 今年からの新企画「アサギマダラこども広場」では、会場にカレー、フランクフルト、ジェラート、ドーナツなどを扱う多数のキッチンカーやボディーペイント、水引を使ったフレーム作りなどの体験ブースも充実させた。会場では自然の中で食事や制作体験を楽しむ家族連れの姿が多く見られた。

 体験ブースでヘビやイモリなどを展示していたモンスターズ・スタジオ代表の矢野春輝さんは「展示しているのは全て宮田村近辺に暮らす生き物だが、訪れた方から『こんな生き物が近くにいたなんて知らなかった』『珍しい』との声を頂いた。生き物の不思議や魅力を通して、自然や地域を考えるきっかけになれば」と話す。

 特に多くの子どもたちが参加しにぎわった「アサギマダラの羽制作体験」では、アサギマダラの羽を模した大きな段ボールに自由に塗り絵をしてオリジナルの羽を制作することができるというもの。参加した子どもたちは思い思いに塗り絵を楽しみ、完成した羽を背中に着けて楽しんだ。

 アサギマダラこども広場を企画した宮田村役場産業振興推進室商工観光係の小松友香さんは「開催10回目を記念して、これからの時代を担う子どもたちにアサギマダラのことをもっと知ってほしいと思い企画した。段ボールの羽作りに多くの子どもたちが参加してくれて、手作りの羽を付けて遊ぶ姿を見ることができてとてもうれしい。多種多様な講座も、子どもの探究心を刺激したのでは」と振り返る。

 アサギマダラには渡りの習性があり、2000キロを移動することもあるという。同村では2014(平成26)年からアサギマダラの好む「フジバカマ」を植え、アサギマダラの里を整備する。例年9月20日前後が飛来のピークとなっており、最新の飛来状況はアサギマダラの里公式ホームページで確認できる。

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