
「第5回 伊那オクトーバーフェスト」が10月4日、伊那セントラルパーク(伊那市荒井)で開催される。
オクトーバーフェストはドイツのミュンヘン発祥の祭り。実行委員長のネイト・バンダレーさんが伊那市に移住した2015(平成27)年、友人らに声をかけ故郷の食べ物やドリンクを振る舞ったのが始まり。友人づてに広まったことで規模が大きくなり、伊那公園で企画した2018(平成30)年には、口コミだけで80人も集まるようになった。2019年から「伊那オクトーバーフェスト」として本格的に開催するようになったという。
「伊那谷とドイツの異文化交流」がコンセプトの同イベント。当日は、伊那谷にあるブルワリーの「南信州ビール」(宮田村)、「ペッカリービール」(伊那市高遠)、「イナデイズ」(伊那市西箕輪)の3醸造所がクラフトビールを提供する。ピザ店「アルコバレーノ」(南箕輪村)はザワークラウトのピザ、洋食店「フィガロ」(伊那市西春近)はスペアリブなど、手作りソーセージ店「ブッチャー」(伊那市高遠)はドイツ系のソーセージなど、提供する料理もドイツスタイルにこだわる。
ドイツは木工でも知られることから、同イベントでは地域の森や山を管理する「森の座」に協力を呼びかけ、持ち上げる積み木の数を競う「ワンリミットリフティング大会」なども開催。子ども向けのドリンクやゲームも用意し、家族で楽しめる企画も用意した。当日は会場で「テキーラ ヴァイオリンズ」「トニーミステリーズ イマジナリーファンクラブ」が生バンド演奏も行う。イベントで売り上げた利益は「小中学校で英語の教師として関わってきたこともあり、将来のある子どもたちに寄付したい」というネイトさんの思いから、伊那市の「子どもの未来応援隊」に寄付するという。
ネイトさんは「ALTの講師をしている友人たちが多くボランティアで関わってくれるので、ドイツだけではない、さまざまな国籍の人と異文化も楽しんでもらえる。毎年、音楽に合わせて踊る参加者や子どもたちの姿もある。多くの人にイベントを楽しんでほしい」と来場を呼びかける。
開催時間は15時~20時。入場無料。