
信州大農学部(伊那市西箕輪)で10月18日、「第69回 落葉松(からまつ)祭」が開催される。
コンセプトは「伊那谷と共に作る落葉松祭」。実行委員長の田中美麗さんは「学生が楽しむ祭りから、地域の人たちにも広く関わり参加してもらえる祭りにしていきたいという思いから、今年は出店やステージ出演など例年以上に地域の方への声がけやお願いをしてきた」と話す。
模擬店は学生団体21団体、外部14団体の35団体が出店。今年は新たに農産物の直売を増設し、ふぞろい野菜を農家と協力して販売する学生団体「あるとない」をはじめ、伊那谷の農家7団体が農産物や加工品を販売する。飲食は毎年恒例の手打ちそば「どんどん亭」、キノコを研究している研究室による「名物キノコ鍋」の復活や、今年生協前に完成したという、学生が作った常設のピザ窯を使ったピザの提供など、農学部らしい出店が出そろう。外部からはキッチンカーや農学部卒業生が経営する地域の店も出店する。
10時からテニスコートとF棟2階30番講義室で開催するステージ発表では、ダンスや阿波踊り、太鼓の演奏、伊那市民吹奏楽団の演奏、軽音やケルト演奏などのパフォーマンスが披露される。展示部門では農学部らしく「自然・植物」がテーマの展示を行う。今年は新たに体験部門も創設。11時と14時からは学生サークルが畑で育てたサツマイモの収穫と焼き芋を食べる「おいも堀り体験」、伊那地域おこし協力隊員の協力でそばの実をひく「石臼体験」も行う。
12時から伊那食品工業の協力で「 ところてん一本箸早食い競争」も初開催。子どもの部・大人の部(各定員20人)を設け、事前エントリーした参加者がスピードを競う。他にも農学部の木を使った「木登り体験」や実行委員会で手作りしたモルックを使った「モルック体験」など、子どもたちが体験できる企画も用意する。17時からはたき火台を設置し、たき火の周りで飲食を楽しむことができる。アルコール飲料も17時から提供する。
田中さんは「地域の方々からの協賛で落葉松祭が成り立っている。地域の人に喜んでもらえるよう準備を進めてきた。当日も多くの人に気軽に足を運んでほしい」と来場を呼びかける。
開催時間は9時~21時30分。