
伊那市長谷の中尾座(長谷中尾)で8月23日、「棚田まつり」が開催される。
ポスターやチラシのビジュアルは公募により選ばれ、橋爪詩さん(5歳)、雪乃さん(4歳)姉妹や鍛治辿君(7歳)による手描きのイラストが採用された
今年で2回目を迎える同祭は「豊作祈願」と「地域の子どもたちが輝く場づくり」をテーマに掲げ、農業法人「Wakka Agri(ワッカアグリ)」を中心とした実行委員会が主催する。
当日は、長谷中太鼓によるオープニング演奏や大型切り絵の紙芝居、農機具パレード、チャリティーオークションなどの催しが並ぶ。チンドン屋の練り歩きや棚田のライトアップも予定し、里山の夏の夕暮れを幻想的に彩る。マルシェには、地元そば、クラフトビールやかき氷、焼き菓子など、長谷に由縁のある16の飲食・物販店が出店する。
18時から開催する、メインイベントの一つでもある「尻相撲大会」は、昨年約40人が参加し会場を笑いと熱気で包んだ人気企画。今年は長谷中学校を今年3月に卒業した伊藤颯陽さん(赤穂高校)、伊藤怜士さん(駒ヶ根工業高校)、原琉維さん(上伊那農業高校)、松本兼拓さん(高遠高校)が企画・運営を担当する。
実行委員長の高橋隆文さんは「長谷地域は中学校までは学校行事などで地域とのつながりが密にあるが、高校生になると一気に地域との関わりが薄くなってしまう。地域の子どもたちが輝く場にしたいという祭りの思いから、4人に声をかけたところ快諾してくれた。昨年の祭りから『四天王』と呼ばれるムードメーカーの4人なので期待している」と話す。
4人は「誰にとっても最高の思い出になるような祭りにしたい」と口をそろえ、「来場者が笑顔になり、『また行きたい』と思えるような体験を届けたい」「尻相撲が祭りの締めくくりとして心に残る存在であってほしい」「人口減少が進む長谷地区なので、大人と子どもが一緒につくる祭りを通して、進学などで地域を離れても、いつか戻ってきたいと思えるような場にしたい」と、故郷への愛着を育むきっかけにしたいという強い意志をにじませる。
尻相撲の参加希望者は当日17時15分までに現地の受付ブースで申し込めば、誰でも出場できる。部門は「女性の部」「小学生以下の部」「中高男子の部」「大人男子の部」。
開催時間は15時30分~19時30分。参加無料。