
カフェ「一輪(いちりん)」(箕輪町沢)が7月21日で1周年を迎える。
江戸時代末期に建てられた建物「箕澤屋(みさわや)」を改装した同店。店舗面積は約200平方メートル。店内にはカウンターやテーブルなど約20席。子連れでも訪れやすいよう畳の席も用意する。
店主は箕輪町地域おこし協力隊員の間口淳子さん。広島県出身で、昨年4月から、同町地域おこし協力隊員として活動する。着任後すぐに箕澤屋の改修に着手し、栄養士の資格も生かして同店を開いた。「オープンから少しずつ時間をかけ、多くの方に一輪を知っていただくことができていると感じる。常連客や店を気にかけ手伝ってくれる仲間も増えてきて感謝している」と間口さん。
メニューは、本日のランチ、自家製ピタサンドセット(いずれもドリンク付き1,500円)、自家製ピタサンド4種(各650円)、フライドポテト、本日のスープ(以上400円)。スイーツはチーズテリーヌ、レモンケーキ(そば粉と米粉)、キャロットケーキ(同)(以上600円)、シフォンケーキ(同)、昔ながらのプリン、土曜・日曜限定コーヒーゼリー(以上500円)。ドリンクメニューはハンドドリップコーヒー、カフェインレスコーヒー、(以上500円)、アイスコーヒー、コーヒーサイダー(以上550円)、松葉炭酸水、カフェオレ、ロイヤルミルクティー(以上600円)、はちみつカフェオレ(650円)、減農薬りんごジュース、梨ジュース、赤松茶、三年番茶(以上400円)。
1周年を記念して、昨年も好評だったという信州氷を使ったかき氷を今月25日から提供する。果実ソースは松本市在住で果樹農家でもある箕澤屋のオーナーから仕入れたアンズ、ネクタリン、ワッサーと地元伊那谷で採れるブルーベリーを使う予定だという。
店内では、グラフィックデザイナー小島有さんの個展を8月末まで開催している。8月23日・24日は、新潟県上越市にある「もんぺ製作所」の展示受注会も行う。間口さんは「『日本酒を造りたい』と、東京と新潟上越の山間部に拠点を構え、東京と往来しながらパタンナーと米農家という2足のわらじ生活を送る移住者夫婦が営む『もんぺ製作所』との縁がつながり、当店でのイベントが実現する。丈夫で独特な風合いを持つ新潟市の伝統綿、亀田縞(かめだじま)に、パタンナーとして培かわれた技術で作られたもんぺを多くの方に知ってもらえたら」と話す。
「地域おこし協力隊として、箕輪町をはじめ、地域の魅力を『一輪』を通じて発信し、一方で地元の人がこれまで触れてこなかったアートや文化を町外や県外から呼び込み、新しい刺激を取り入れることにも注力したい」とも。
営業は金曜・土曜・日曜の10時~17時。イベントの情報はインスタグラムで知らせる。