
カフェであり、空き家・移住相談ができる施設「町の共有地Cafe Camon(カフェカモン)」(箕輪町三日町)が4月1日にオープンした。
発起人は、空き家の再生や移住促進に取り組む「ボロンコビリー」を運営する同町元地域おこし協力隊の柴田恵樹(けいき)さん。築120年の古民家を購入し、外国人旅行者や地元高校生向けに古民家再生ワークショップを開くなどして、約1年かけセルフリノベーションを行ってきた。「楽しみながら古いものを活用する活動をしているので、使われなくなった家具やレンジフード、冷蔵庫や、空き家に眠っていたものをできる限り施設内で再利用した」と柴田さん。
店名の由来は英語の「come on」や、町の玄関口となってほしいという思いから「家門(かもん)」、ベトナム語で「ありがとう」を意味する「カムゥン」、特定の人や団体が所有せず誰でも自由に利用できる土地や空間を指す「コモンズ(共有地)」などから「カモン」と名付けた。
カフェ営業では、豊橋で15年間洋食店を営んでいた「キッチンイマイ」が「ごはん屋いまい」として地産地消の洋食ランチを提供する。メニューは「野菜たっぷりハンバーグプレート」(1,320円)、「平飼い卵のオムライス」「大地の恵みカレー」「本日のパスタ」「日替わりランチ」(以上1,210円)など。
柴田さんは同施設で、空き家相談や移住相談などにも対応する。「イベントやワークショップなどの場としても利用できる。これからウッドデッキやハンモックなどを取り付けて子どもたちが遊べる空間も作る予定。地元の人はもちろんや観光客、移住を考えている人など、さまざまな人が訪れる伊那谷の入り口となるような店になれれば」とも。
カフェの営業時間は11時~15時。空き家・移住相談は予約優先。