
個別指導塾「総合進学ゼミナール螢照会(けいしょうかい)」(伊那市西箕輪)が3月17日、開校した。
まちづくりや教育事業を行う「goodhood(グッドフッド)」(辰野町辰野)が経営する同塾は、2021年12月に辰野校を開校し、大学受験を見据えた個別指導を行ってきた。講師の渡邊比呂さんは、中学・高校の教員免許を持つ。信州大学進学を機に東京から移住し、学生時代にはまちづくりやコミュニティーづくりに携わり、塾講師としての経験もある。「都市部に比べて教育環境の選択肢は限られている。特に大学受験を見据えた学習環境の整備が不十分。地域の未来をつくる上で教育は欠かせないため地方の教育を充実させていきたい。西箕輪は魅力的な移住先だが、塾が少なかったため開校を決めた」と渡邊さん。
同塾は、大学受験までを見据えた指導を重視する。定期テスト対策も行うが、長期的な学力の向上を目的とし、生徒との個別面談を重ねながら基礎力が身に付くカリキュラムを作成する。塾で指導できる時間は限られているため、「ノートの取り方や問題集の活用法など日常の自習の質を向上させられるような勉強の仕方を教える」という。
小学生には、中学受験を目指す生徒への指導や、読解力や図形認識力の強化を重視する指導を行い、プログラミング教室では科学的思考力を育む環境を提供する。児童・生徒が自由に利用できる環境を整えようと自習室を完備。渡辺さんは「難関校を目指す生徒に向けた指導を充実させている。大学受験を目指して勉強できる環境を作れれば」と話す。
入塾対象は小学1年~高校3年。