「伊那市中学生キャリアフェス2024」が11月21日、エレコム・ロジテックアリーナ(伊那市民体育館)で開催された。
今年は90の団体がブース出展を行った(写真提供=伊那市教育委員会)
伊那市内の中学校全6校の2年生と伊那養護学校の中学部の生徒約600人が一堂に集まり、地域の事業者と触れ合うことで地域を知り、将来のキャリアを考え、地域の未来を考える場として企画された。今年で9回目、市内全校合同での開催は7回目。
地域の90企業・団体が出展。事前学習を行ってきた生徒たちは興味のあるブースを回り、質問し、印象に残った話などをメモに残した。伊那市地域おこし協力隊としてブース出展した協力隊員の塚田里菜さんは「全国各地から協力隊として伊那に集まった20人のさまざまなキャリアや、一つの仕事だけではない働き方などがあることが、生徒にとって今後を考えるヒントになったらうれしい。実際に『美術が好きだが福祉も気になる』という生徒に対して、似た領域に興味を持ち活動する協力隊員が自分や周りのキャリアの話を伝えながら一緒に考えていたのが印象的だった」と話す。
中学生代表と共にイベントを運営した実行委員会の委員長、黒河内貴さんは「5月から準備を行ってきた。オープニングで全体に向け堂々を話す生徒の姿を見て成長を感じた。大変だったがやりがいもあった」と振り返る。